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六文銭・守り刀 正しい意味を知ってますか?

三途の川を渡るためのお金

守り刀六文銭は六道銭と呼ばれることもあり、死者が三途の川を渡るためのお金とされている。
当初は紙銭を入れていたのだが、しだいに本物の六文銭を入れるようになった。
江戸時代には六文だけでは不足してしまうと困るからと十文入れるようになったこともあった。

このようなことがあったために徳川幕府は棺の中に金銭を入れることを禁止した。
明治時代になると寛永通宝は貴重なものとなっていたため、紙に極楽通宝と書いたものを代用するようになる。
六文銭の別の呼び名である六道銭の六道というのは仏教の中で考えられている6つの世界のことだ。

地獄や餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の6つのことであり、お地蔵さんというのはこれらの世界の中で衆生が救済されることを願っている。
そんなお地蔵様に六道銭をたくして、死者が地獄で苦痛を感じないようにさせようという意味合いがあるのだ。
いずれにしても、六文銭というのは故人が死後の世界で苦しまないようにするための工夫といえるだろう。

ただし、浄土真宗の場合は死後に苦痛など絶対にないという教えであるため、六文銭を入れるという慣習はない。
今でも六文銭や六道銭といった慣習は残されているところもあるが、あまり重視されなくなってきている。

守り刀とは

遺体は北枕に寝かして、布団の上には守り刀を置いておくという古くからの慣習がある。
守り刀というのは、かつて武士が死んだあとに枕頭に刀を置いていたことの名残とされている。
また、刀は魔除けとして胸の上に置くという意味合いもあり、これによって悪鬼を防ぐことができる。

守り刀は現在では葬儀社だけが用いている専用の小刀であるが、かつては普段日常的に使っている鎌を用いていたこともある。

埋葬したあとはその鎌を墓の魔除けとして用いていたのだ。
刃先は遺体の顔には向けないようにしなければいけないというルールがある。

また、もともと守り刀というのは武家の子女に対してお守りとして与えていた短刀でもあった。
娘が婿入りする際にはこの守り刀を持たせるという風習もあったのだ。
守り刀はあらゆる災難からその人のことを守ってくれるため、とても大切なものである。

今でも皇室の儀式においては、子が生まれた際には天皇から守り刀が贈られるという習慣は残っている。
今では法律で刀を持つことは規制されているため、守刀の風習はほとんどなくなっている。
ただし、今でも守り刀というものにこだわりを持っている人はたくさんいる。
本来の守り刀は今でも買うことができるのだが、そのためには安くても30万円から50万円ほどかかってしまう。