真言宗の葬儀

密教と呼ばれることもある真言宗

密教と呼ばれる宗教の1つに、真言宗があります。
密教は、修行をすることにより教えを直接授かった者のみに示される宗教のことで、日本における唯一の密教は、真言宗とされているでしょう。

そんな真言宗ですが、密教だからこそ、他の宗派とは大きく異なる儀式が多い点が特徴です。
一般参列者ももちろん参列をすることが可能ですが、一般的な葬儀と大分イメージが違う場合もありますので、心してかかりましょう。

特に真言宗の中でも特徴的とされているのが、灌頂(かんじょう)と呼ばれる儀式と、土砂加持(どしゃかじ)と呼ばれる儀式です。
灌頂では、故人の頭に水をそそぎかけ、仏のくらいに上ることが出来る儀式とされています。
土砂加持では、土砂を洗い清めて護摩を宗旨、公明真言を本尊の前で唱えていき、この土砂を、故人に掛けて納棺する儀式です。
この土砂には、苦悩を取り除く、死体に巻くと柔軟になる、墓に巻くと生前の財貨が消える等、非常に万能な効果があると言えるでしょう。

このように、少し聞いただけでも大きな特徴の違いがありますので、驚かずに参列することが大切です。

焼香は三回押し頂くのが真言宗

真言宗の場合、お焼香は3回、全て押し頂いてから、香炉にくべて下さい。
ただし、参列者の人数などによっては、一回だけでお願いする旨を、宗教者からアナウンスされる為、その指示に従いましょう。
押し頂く際には、故人の極楽浄土への道を願い、心を込めてお焼香するようにして下さい。

また、数珠を持参する場合。
正式な数珠は真言宗の場合、108個連なっている本連ですので、可能であれば用意をしましょう。
こちらの数珠が用意できない場合は、どの宗派でも使うことが出来る略式数珠でも構わないとされています。

また、色は茶色や黒など出来るだけシックな色合いの数珠を選ぶようにして下さい。
女性用の数珠で、水晶を使った物もありますが、真言宗ではそちらの数珠を使っても構いません。
数珠を使う際には、両手の中指に数珠を掛けて、手を合わせるように使いましょう。
また、そのまま数珠をこすり合わせるというのも真言宗ならではで、こうすることで、煩悩を砕くことが出来ると考えられています。

密教で馴染みが浅い真言宗

真言宗はまだまだ馴染みが浅いタイプの葬儀ですので、一般参列者からすると、戸惑ってしまう場合も多いでしょう。
事前に葬儀の流れなどを知っていれば驚かずに済みますが、調べないといくと、ついつい葬儀の最中に、驚いてしまうこともあるかもしれません。

葬儀の際にはお焼香の回数など気をつけておけば、最低限のマナーは守ることが出来ますので、マナーよりも、式の流れを事前に把握しておきましょう。