日蓮宗の葬儀

故人に亡くなったことを伝える目的の日蓮宗

日蓮宗ではまず、故人に、自身が亡くなったことを伝える、枕経というものが読まれます。
臨終の時を見守り、故人が息を引き取った後、最初に行われることと言えるでしょう。
臨終の時を迎えた後は、故人と一緒に、御遺族や親族、ご友人や知人などが集まって、生前の故人の思い出話を行い、感謝の気持ちを伝えていきます。
故人との最後の思い出の時間、最後の刻を過ごす時間として、非常に重要な儀式と言えるでしょう。
こちらはいわゆる通夜ですが、他宗教に比べると、故人との関係が非常にフランクで、出来るだけ最後の時間を一緒に過ごしたいという方に、向いていると言われています。

日蓮宗の通夜と葬儀は、一般的な葬儀のイメージと近いところが多く、無宗教の方でも、馴染みが深いタイプと言えるでしょう。

引導を渡して故人を導く

日蓮宗では、死後、故人が迷わずに済むように、悟りの世界に入る心構えをときながら、生前の故人の徳を称えていく目的で行われるとされています。
故人の生涯の行跡を語り、法華経信仰を持つことの尊さを賛嘆し、人生における無常を説いていくのです。

また故人に対してのみではなく、僧侶の考え方などによっては、参列者にもその教えを説いていくことも目的とされています。
日蓮宗の教えはどのようなものか、どの様な考え方を持たれているのかなど、淡々と説いていかれる僧侶もいらっしゃるでしょう。
もちろん無理強いなどは無く、あくまで教えとして説かれるだけですので、参列者の負担になる事はありません。

お焼香は一回、一心不乱に祈る

日蓮宗でのお焼香の回数は、通常一回と決められています。
一心不乱に祈る、と言う意味合いで一回だけ行われる事も多く、大体の場合、押し頂いた後に香炉にくべることが多いでしょう。

ですがこちらも、押し頂くかそのままつまんで香炉にくべるかは、僧侶の采配によっても異なります。
また、参列者の人数など、その時の式の状態によっても異なりますので、僧侶の指示に従い、指示通りに行うように心がけましょう。

日蓮宗は葬儀の中で、故人を仏様の弟子としてお送りすると言う考え方も根付いています。
その為、法名を授けられる事も多く、その際には、生前の功績や趣味など、故人の人柄を表しているような芳名が授けられるでしょう。
こちらは別途料金が発生する事も多い為、事前にプランを確認しておくことが大切です。

また日蓮宗はその葬儀の特性上、故人の生前を事前にお伝えする機会が設けられる事が多いでしょう。
その際には、僧侶から会話をしやすいように、話を促されることが多い為、御遺族はそれに合わせて、落ち着いてお答えするようにして下さい。